姓名判断(せいめいはんだん)とは、人の姓名からその人の性格や人生の趨勢、恋愛の傾向、適職、結婚運、家庭運、かかりやすい病気など、一般に運勢として言われている事について解釈を与える占いの手法の一つです。
一般的に、人の姓名の字の画数から5つの格数を算出して、それらに与えられた伝統的・経験的な解釈に基づいて解釈を行います。また、生年月日(人物の持つ本来の性質・役割)と、姓名の陰陽二気(身体的調和)、および姓名が発音されるときの音を五行に対応させた際の調和、八卦・九星などの数理との関係、姓名を文として解釈するところの意味などを考慮して、総合的な鑑定を示すことが多いです。
画数の計算にはいくつかの方法があります。康煕字典を基準とした、旧字体の画数で計算する流派と、現行の新字体の画数で計算する流派があります。また、部首を本字に直して計算する場合があり、旧字体派の場合はこの方法をとることが多いです。たとえば「洋」は9画だが、さんずいは本字に直すと水であるため4画と計算し、合計10画となります。
くさかんむりのように、3画派、4画派、6画派がそれぞれ地位を持っているものもあります。また、「澤・沢」のように両方が使われている場合や、「佐々木」の々のように同じ字が続く場合はどうするかについても流派によって異なります。
漢字だけではなく、ひらがなでも実際に手で書く画数とは異なる画数で計算する場合もあります。
姓名判断の理論の基礎的内容は、熊崎健翁によって広く世に広められました。教科書的には熊崎氏が姓名判断の源流と広く認知されています。確かに姓名判断を世に普及させたのは熊崎氏ですが、では、熊崎氏が姓名判断の理論を開発したのかというと、それは間違いです。古くは、明治時代に活躍した易者「林文嶺」と言語学者「永杜鷹堂」が理論化したものを学び、その理論を大衆向けによりシンプルにしたものが、熊崎氏の姓名学です。
簡素化された理論は非常に理解しやすく、広く一般に姓名判断を普及させた熊崎氏の功績は誰もが認めるところです。一方、簡素化したことによる弊害として、真理が見抜けない娯楽的な姓名判断を普及させてしまったという意見を説く鑑定士もいます。
熊崎式では、漢字の画数を戦前の字体である旧漢字の画数(正確には康煕字典の画数)でカウントする方法を取っていて多くの姓名判断の流派でこの方法が採用されています。一方で、新漢字は戦後の字体である新漢字のままで画数をカウントする流派も現れてきています。
また、新字派の桑野燿齊による「桑野式内画法」では、熊崎式とはその理論的内容において一線を画し、五行、三才を廃して、従来の五格のほかに独自の4つの格をとり、同格現象、内格法という独自の理論を持っています。
また、熊崎式以前のより複雑な理論を採用する流派では、画数の吉凶の判断に、四柱推命の「十干」の理論を用いて、単に1〜81画に対して機械的に意味を当てはめるのではなく、多元的に網羅的に判断しなければならないとしています。
